シングルマザーの方々にとって一番の心配事は、「自分がもし死んでしまったら、子供はどうなってしまうんだろう・・・」「病気で働けなくなったらどうしよう・・・」といったことではないでしょうか。
万が一のことが起きても、残された子供たちが不自由なく暮らしていける十分なお金があればいくらかは安心できますよね。
そこで役立つのが、保険です。
特に生命保険は万が一の備えに非常に有効です。
もちろん遺族基礎年金など国の制度によって、子供が手にすることのできるお金はあります。ですが、それだけだと子供たちが望む高校や大学、もしくは進みたい職種へ向かうことができなくなってしまう可能性があります。
今回は、シングルマザーが加入しておくと安心な保険について解説していきます!!
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子供たちの学費はいくらかかるのか?
ここでは子供ひとりあたりにかかる学費についてみていきます。
公立の幼稚園へ通った場合、学校外での活動(学習塾へ通ったり習い事をならったりすること)を含めて222,264円です。
次に小学校です。小学校ではランドセルを購入したり、定期的に学用品が必要になったり、場合によっては学習机の購入などの出費がかさむこともあります。
これら含めた6年間総額でかかる学費は321,708円と、大体30万円程度となっています。
中学校も、公立中学校の場合は3年間総計で481,841円と、大体50万円程度かかっていることがわかります。中学生の多くは高校に進学するので、学習塾へ通う子供たちもいます。そのため学校外活動費が高くなる傾向にあります。
高校ですが、公式では409,979円、ほぼ40万円ということになっていますが、大学進学のため大手予備校などに通った場合はこの金額よりかなり増える可能性があります。
さて、皆さんはこの表を見てなにか気になったことがありませんか?
公立と私立の学費を比べてみると、幼稚園で2.2倍、小学校で4.8倍(‼)、中学校で2.8倍、高校で2.4倍となっています。
私立だと幼稚園で約50万円、小学校、中学校あわせて300万円前後、高校で100万円ものお金がかかるのです。
また、私立大学付属の小学校や中学校に通わせている途中にシングルマザーとなってしまったとします。そうすると、上記のように私立校の学費は高いですから、状況によっては公立校へ移らなくてはならないことも考えられます。
ここまで見てきた学校は高校までですが、大学に進学させようとしている場合はさらにお金がかかります。
文部科学省のデータはありませんが、国公立の入学費で5,60万円に対し私立文系の入学費で大体100万円前後はかかります。
授業料も私立は国公立の1・5倍ほどかかってきます。
大学はそのブランドイメージや大学数などから私立に行く方も多くなります。そのため、大学進学までを視野に入れると非常に多くの学費がかかることになります。
ここでの一番の問題は、シングルマザーの方々はこれらの学費を1人で賄わなければならないということですよね。
もちろんご両親や親戚の助力が受けられる場合もあると思います。しかしもしものことがあると、これらの負担がすべてほかの人に回ってしまいます。
シングルマザーにとっての生命保険の必要性
以上のように、子供にかかる学費を(基本的に)一人で背負わなければならないシングルマザーにとって、子供が学校に通っている間に自分に万が一のことがあったら大変なことになります。
学費はもちろんのこと、シングルマザーがいなくなってしまうと生活費も必要になってきます。
そこで、「生命保険への加入」という選択肢が浮かび上がってきます。
ただ、ただでさえ生活費や食費、そして子供たちの学費を支払っているところに加えて保険料を支払うということは、さらに出費が増えるということでもあります。
ではどのように保険に加入すれば、無理なく適切な保障が受けられるのかを見ていきましょう。
必要保障額の概算をしよう!
無駄のない保険加入の第一歩として、必要保障額を概算でいいので出してみましょう。
来年から小学生になる子供がいるシングルマザーの方を想定します。
例えばこの子供が小学校に入るというときにお母さんが死んでしまったとしましょう。
まず必要な生活費ですが、年間大体100万円として、小学校から大学まで16年間あるので1600万円を見ておきます。
さらに学費ですが小学校・中学校・高校を公立校で過ごし、大学は私立大学へ進学すると仮定すると、先ほどのデータから32万+48万+41万+500万(私立文系の場合の概算)で、621万円なので、多めに見積もって650万円としましょう。
これらを足し合わせると、少なくとも2250万円以上は確保したいことがわかります。
ここから公的な保障である遺族年金などを差し引いて残った金額が、必要保障額ということになります。
「必要保障額」=「自分が死んでから子供が独立するまでにかかるお金」ー「公的保障分」
この式に当てはめて計算してみてください。
シングルマザーに適した生命保険とは!?
生命保険は何種類かタイプがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。今回はそれを簡潔に説明していきます。まず保険には終身型の保険と定期型(有期型)の保険があります。
≪終身型≫
・終身保険
メリットとして挙げられるのは、文字通り終身、つまり「死ぬまで保障されるので必ず保険金がもらえる」ということです。
しかしデメリットとして、「月々の保険料が高い」というシングルマザーにとって非常にネックになる問題があります。
死亡時の保障額を高額にしようとすると、その分月々の保険料も上がってしまうので、シングルマザーにとってこの終身保険はあまり適さない保険です。
≪定期型≫
定期型の中には何種類かありますが、その中でシングルマザーの方々に特に有用なタイプの保険をピックアップしてご紹介します。
・定期保険
10年や20年など、あらかじめ期間を決めて加入し、保障期間中に死亡した場合は保障されている死亡保障金が入ってくる保険です。
この保険は俗に「掛け捨て」とも呼ばれている保険で、月々支払う保険料が戻ってこないタイプの保険です。
その代わりに保険料は月々3000円程度と非常に安いのに加え、死亡保障は3000万円分であったりと少ない保険料で多くの保障が得られる保険です。
出費が抑えられ、かつ分厚い保障を得られるのでシングルマザーにとって最適な保険の一つとも言えます。
・収入保障保険
この保険は定期保険の一種で、定期保険と同じように一定の期間を決めて加入します。違う点は、死亡保障金の支払われ方です。通常の定期保険は死亡時に一括で保障金が支払われますが、この収入保障保険では満期まで一定の額が年ごと(または月ごと)に支払われるのです。
いっぺんに支払われるよりもお金の管理がしやすく、無駄遣いも防止できるため子供たちに残すのに使い勝手が良い保険です。
また、定額保険と違うもう一つの点として、加入時から満期に近づくにつれ保障額と保険料が減少していきます。これは子供が成長するにつれ必要な保障額が減ることからこのような仕組みになっています。
そのため、自動的に無駄なく保障をかけられる仕掛けになっています。なお、あくまで定額保険の一種なので保険料はもともと安くなっています。
その他について、「お金の貯蓄も同時にやってしまいたい」という方には低解約返戻金型保険があります。
これについては別記事にて詳しく解説しているのでそちらをご覧いただきたいのですが、簡単に説明します。
通常は掛け捨ての定期保険ですが、長期にわたる定期保険の場合は一部を積み立てて解約時に利子分が上乗せされて戻ってくる、というものです。
貯蓄と保障を同時に行えますが、掛け捨て型と比べるとこちらは月々1万円程度かかるので割高になっています。
まとめ
シングルマザーは、学費や生活費などをその一身で賄わなければなりません。
子供が2人いればその倍以上がかかります。
日々の出費に少し上乗せされてしまいますが、月々が少額の掛け捨て保険に加入し、万一の時に子供たちの将来を守れるようにしておくことで少し安心して生活していけるかもしれませんね。
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